米国の経済再開やリフレーションの見通しは、6月に転機を迎えた。米国連邦準備制度理事会(FRB)は、年初来市場の重石となっていた資源価格や賃金におけるインフレの兆しを認め、資産購入プログラム縮小の可能性を示唆した。FRBが政策スタンスを変更したことで、米国の経済成長のピークやインフレ見通しに関する市場参加者の思惑とのズレが修正された形となった。主な資源価格は年初来の高値水準から下落し、インフレ懸念の沈静化につながった。米国および世界の株式市場は景況感の改善を受けて上昇し、多くのインデックスが過去最高またはそれに近い水準で2021年前半を終えた。
当四半期を通じ企業収益は堅調に推移し、多くの業種で景気回復が鮮明となり、企業信頼感はほぼ感染拡大前の水準まで回復した。米国の個人消費支出は引き続き堅調に推移しているが、連邦政府による現金給付の効果が薄れていること、および支給期間が延長されていた失業保険の上乗せ給付を打ち切る州があることを受けて、そのペースは鈍化し始めている。
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- 世界産業分類基準(以下“GICS”):MSCI, Inc.(以下“MSCI”)とスタンダード・アンド・プアーズ・フィナンシャル・サービシスLLC(以下“S&P”)が開発し、両社が独占所有権を持つサービスマークで、ジェニソン・アソシエイツLLC(以下“ジェニソン” )は「そのままの状態で」利用するライセンスを保有しています。2009年10月1日時点で、ジェニソンはS&P/MSCI GICSで分類されている証券を再分類することはしておらず、GICSで分類されていない証券のみをジェニソンが分類します。そのため、本資料にはS&P/MSCI GICSが分類した企業とジェニソンが分類した企業の両方が含まれている可能性があります。
- 本資料に記載している指数は情報提供のみを目的としています。 MSCI ACWI (オール・カントリー・ワールド・インデックス) は浮動株調整後の時価総額加重平均指数で、先進国と新興国における株式市場のパフォーマンスを示すものです。MSCI ACWI を構成するのは先進国24ヶ国、新興国21ヶ国の合わせて45ヶ国の株価指数です。 MSCI EM(エマージング・マーケット・インデックス)は、浮動株調整後の時価総額加重平均指数、世界の新興国市場の株式パフォーマンスを示すものです。MSCI EMを構成するのは、新興国26カ国の大型株と中型株です。ベンチマークのネットのリターンは返還請求が可能あるいは不可能な源泉税を差し引いたものです。ここで適用されている源泉税率はコンポジット・リターンの計算に用いられている源泉税率と異なり、コンポジットの税率よりも高い場合があります。スタンダード&プアーズ500 ® (以下、S&P 500)インデックスは、ニューヨーク証券取引所で取引される主要500銘柄を時価総額加重平均したインデックスです。 S&P 500 ®フィナンシャルズ・インデックスはGICS金融セクターに分類される銘柄で構成されています。ラッセル1000®グロース株インデックスは、ラッセル1000インデックスのうち、特にグロース株の特性を備えた銘柄で構成され、ラッセル1000®バリュー株インデックスは、特にバリュー株の特性を備えた銘柄で構成されています。ラッセル1000®インデックスは、米国のラッセル・インベストメンツが公表する、米国の大型株のベンチマークとして利用される指数で、ラッセル3000指数の構成銘柄のうち、時価総額などを基準に上位約1000銘柄で構成されています。
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