エマージング債券ロング/ショート戦略
エマージング債券ロング/ショート戦略の特長
- 5つの主要サブ戦略を通じて超過収益の源泉を分散、サブ戦略の配分はアクティブに調整
- エマージング市場における流動性の高い証券を重視したポジショニング
- 戦略の目標に沿った堅実なレバレッジの活用
運用目標
900bpsのリスク・バジェットを活用し、リスク調整後のトータル・リターンを最大化する。
運用目標* | リスク調整後のトータル・リターンを最大化 |
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トラッキング・エラー管理目標値 | 900 bps注1 |
5つの主要サブ戦略** | 概要 | 想定配分注2 |
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カントリー/マクロ | トップダウンの見通しによる国およびマクロについて、ファンダメンタルな見解および価値に基づくロングまたはショートのポジション | 50% |
ペア・レラティブ・バリュー | 市場のテクニカル要因によりスプレッドが乖離している局面での、同一国内の類似証券「ペア」に対するロングあるいはショートのポジション | 20% |
クオンツ(通貨・金利) | 国ごとの通貨、金利の相対価値について、定量モデルに基づき、ロングまたはショートポジション | 15% |
ボラティリティ | 変動リスク・プレミアムとスキューの獲得のための、通貨およびクレジット・デリバティブのデルタ中立ポジション | 10% |
キャリー | 確信度が高く、短期かつ高利回りの証券に対するバイ・アンド・ホールドのポジション | 5% |
* 約3-5年の市場サイクルでの平均において、目標の達成を保証するものではありません。
** 上記のサブ戦略に新たな戦略が追加されたり上記戦略の幾つかを終了したりする場合があります。また、戦略の配分を変更する場合もあります。
注1 大半の市場環境においては、これらの市場リスク要因に伴うリターンは、日々それぞれが独立して若干変動する傾向があります。リターン分布の大半は平均分散で説明されるため、トラッキング・エラーを通じてこれらのリスクを管理しています。
注2 名目時価総額ベース。想定配分は例示を目的として掲載しており、この通りになるという保証はありません。
投資哲学
エマージング債券の投資哲学は次の4点に立脚している。1)常に変化する投資家のリスク選好度が、投資機会および市場のボラティリティを創出。そこで、投資プロセスの出発点は、グローバルなリスク選好度の包括的分析となる。2)ハードカレンシー・ポートフォリオの超過収益の源泉は、国別配分が最も大きな割合を占める。このため、個別国の通貨分析に加え、現地通貨建およびドル建債券をファンダメンタルズ、相対価値、需給の観点から綿密に分析する。ファンダメンタルズ分析においては質的要因を重視。3)個別銘柄も国別配分と同様に超過収益の獲得には重要である。可能な限り、広い範囲から銘柄選択の機会を追求する。同一国内でも、ソブリン債および準ソブリン債への投資機会を評価し、金利やインフレ見通しの変化によって生じるドル建および現地通貨建債券への投資機会を追求する。4)機動的なリスク・バジェットの策定により、規律ある投資判断とリスク管理が可能となる。
運用プロセス
- グローバルな市場環境とポートフォリオ戦略
シニア・ポートフォリオ・マネージャーが、ポートフォリオのリスク特性、銘柄の保有比率等の決定にあたり、グローバルなリスク許容度を把握
- 国/社債の分析
地域担当エコノミストが国別の包括的な経済見通しの策定を行い、それぞれの国について、定量的及び定性的観点から分析し、社内格付けを付与。社債アナリストは、エマージング社債を分析し、社内格付けを付与。国及び社債に対するESGインテグレーションとエンゲージメントを行う。
- 資産および銘柄選択
地域担当ポートフォリオ・マネージャー、エコノミスト及びアナリストが、ハードカレンシー債(ソブリン債、準ソブリン債、社債)、現地の金利、通貨の各市場においてリスク調整後リターンの最大化を図るべく収益機会を追求。
- リスク管理
シニア・ポートフォリオ・マネージャー及びリスク・マネージャーが厳格なプロセスに則り、リスクをモニター。パフォーマンスがリスクに見合うものであることを確認するため、独自ツールを活用。
シニア・ポートフォリオ・マネージャー
Cathy Hepworth, CFA
マネージング・ディレクター、エマージング債券部門共同責任者
Cathy Hepworth, CFA
Mariusz Banasiak, CFA
マネージング・ディレクター、現地通貨建エマージング債券およびエマージング通貨責任者
Mariusz Banasiak, CFA
留意事項
当ホームページでご紹介している戦略への投資にあたっては、当社と投資一任契約を締結していただくことを前提としています。また、国内債券戦略以外への投資にあたっては、当社と一任契約を締結後、その契約に係る運用の権限をグループ内の運用会社に委託します。
費用について:投資一任業務の対価として、投資顧問報酬(資産残高に対し最大1.10%(税抜1.00%)※の逓減料率)が費用として発生します。また、一部の戦略では、前記の基本料率に加え成功報酬をいただく場合があります。成功報酬につきましては、あらかじめ定めた基準等に基づき実際の運用実績等に応じて投資顧問報酬が変動するほか、お客様と別途協議により取り決めさせていただくことから、事前に計算方法、上限等を示すことができません。当ホームページでご紹介している一部の戦略の運用にあたり、当社と投資一任契約を締結頂いた上で、当社またはグループ会社が運用を行う投資信託を組み入れる場合、別途投資顧問報酬最大0.0550%(税抜0.050%)が発生します。投資顧問料率および最低受託金額については、契約資産の性質、運用方法、対象等に応じて、別途協議のうえ取り決めることがあります。投資顧問報酬とは別に有価証券売買委託手数料や、有価証券の保管等に係る諸費用が費用として発生し、受託資産から控除されることがあります。また、これらの費用は運用状況により変動するため事前に具体的な料率・上限額を表示することができません。前述のとおり、金額及びその上限額を記載することが出来ない費用があることから、お客様が支払うべき手数料の金額の合計もしくはその上限を記載することはできません。※当社が現在、投資一任業務で提供している運用戦略にかかる投資顧問報酬で最も高いものを記載しております。実際の投資顧問報酬は、個別の契約内容、受託資産残高等によって異なります。
リスクについて:エマージング債券ロング/ショート戦略(「戦略」という)の投資プログラムは投機的であり、多大なリスクを含んでいます。当戦略の投資目標が達成されるという保証はありません。加えて、当戦略が折にふれて採用する空売り、証拠金借り入れ、オプション取引、その他のレバレッジを利用した活動、限定的な分散投資、その他の投資手法の慣行が、ある一定の状況下で、当戦略の投資家に著しいリスクをもたらす可能性があります。次のリスクは、主なリスクであり、これらに限定されるものではありません。【価格変動リスク】債券の価格は、金利の変動等により上下しますので、償還前に売却する場合には、投資元本を割り込むことがあります。債券先物・オプションの価格は、金利の変動の影響等により上下し、これにより損失を被ることがあり、場合によっては投資元本を上回る損失が生じることがあります。市場デリバティブ取引の開始時には、保証金を支払う必要があります。さらに、市場デリバティブ取引に係る権利の価値の変動により、追加証拠金を支払う必要が生じる場合があり、これにより投資元本を上回る損失を生じることがあります。【信用リスク】発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等による信用状況の悪化により、利払いが滞ったり、支払い不能が生じたりすること等があり、これにより投資元本を割り込むことがあります。【流動性リスク】流通性や市場性が乏しいことにより、有価証券または組入れ資産の売却換金が容易にできない場合があり、このことが売却期間や売却価格に悪影響を及ぼすことがあります。【為替変動リスク】外貨建の有価証券については、為替相場の変動等により、受取り円貨額が当初円貨での支払いから変動する可能性があります。これにより投資元本を割り込むことがあります。【カントリーリスク】外貨建の有価証券については、通貨不安による大幅な為替変動や円あるいは他通貨への交換制限が起こる場合があります。また、外国の政治経済あるいは社会情勢等により、売買の制限、売買あるいは受け渡し等不能といった事態が生じる場合があります。【権利行使期間の制限】オプション取引では、オプションを行使できる期間に制限があります。【期限前償還リスク】発行者の事情等により、債券の満期日前に償還されるリスクあるいは担保となる資産が期限前に償還されるリスクがあります。【第三者の信用リスク】第三者による保証付債券あるいはそのような債券が組み入れられている場合、保証会社の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。【ヘッジのリスク】ポートフォリオ保有資産に関連する証券またはデリバティブ取引のロングポジションまたはショートポジションを取ることでポートフォリオの一部または全てをヘッジすることがあります。ポートフォリオのポジションの価値下落をヘッジすることは必ずしもポートフォリオのポジションの価値変動を排除するとは限りません。またポジションの価値が下落した場合、損失を防ぐとは限りません。またヘッジ取引はポートフォリオのポジションの価値が高まる際には、その利得機会を制限することになります。ヘッジポジションとヘッジによりプロテクトしようとするポートフォリオのポジション間で不完全相関が発生した場合、ヘッジによるプロテクションは得られず、その結果損失を被るリスクに晒される可能性があります。【レバレッジのリスク】バレッジを行なう場合、運用資産を担保とすることから、保有する資産価格が急激に下落した場合には、必要証拠金の充足が不可能となり、場合によっては投資元本を上回る損失が生じることがあります。【空売り(ショートセル)のリスク】空売りは特定の環境の下では、ポートフォリオに対して、不利な価格変動の影響を大幅に増大させる可能性があります。一般に証券の空売りは、理論的には当該証券の市場価格が無制限に上昇すると、理論的に無制限の損失を被るリスクを伴い、空売りのポジションをカバーできなくなる可能性があります。空売りを解消するために必要な買戻しが常に可能であるとの保証はありません。空売り解消のための買戻し自体が更なる価格上昇を招き、場合によっては投資元本を上回る損失が生じることがあります。
ベンチマークについて:ICE バンク・オブ・アメリカ・3カ月米国短期国債インデックス。月初に購入し当月末まで保有する1銘柄から構成されます。同債券は月末に売却され、新たに選別された銘柄にロールします。月末のリバランシンスに選別される債券は、リバランス日から3ヵ月程度(ただし3ヵ月以内)で償還する発行済みの米国短期国債です。選別にあったては、月末のリバランス日またはその前までに決済される必要があります。
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