2024年1-3⽉期の米国株式市場は、2023年終盤から続く投資家心理および企業ファンダメンタルズ双方の改善を受け、米国政策金利の早期引き下げ見通しの後退という悪材料にもかかわらず堅調に推移した。経済成長率、雇用、インフレの全てが小幅ながらも市場予想を上回ったことから、金利環境は大きく変わり、米国10年債利回りは四半期を通じて上昇し、原油価格は年初来で約10%反発した。
グローバル経済成長は地域間でのばらつきが見られ、米国の経済成長率は引き続き他の主要地域を上回っている。日本ではマイナス金利解除とともに17年ぶりの利上げが実施された一方、日本円は他の主要通貨に対して下落した。欧州では、3年目に突入したウクライナ戦争の負担に直面し、経済活動の低迷が続いた。また中国では、国内不動産市況低迷への懸念を反映し企業や消費者の景況感および活動状況は低水準で推移し、中国と欧米諸国間の技術移転をめぐる圧力は高まり続けた。
生成AIに関しては、主要基盤である半導体関連業界を中心に引き続き多大なる関心を集め、最先端GPU(画像処理半導体)の供給不足、テクノロジー業界を超えた生成AIの応用拡大、データセンター・インフラストラクチャーの構築やそれに対する電力供給能力などの課題解決に必要とされる製品、サービスを提供する上で優位な立場にある企業が、引き続き当四半期の株式市場を牽引した。
留意事項1
留意事項2
PGIMジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第392号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
PGIMJ108185