FRBの利上げペース鈍化を受けて再燃する利回り追求
1月31日-2月1日に開催されたFOMCでは、FRBは金融政策の過度な引き締めよりも不十分となるリスクに重きを置いていることが浮き彫りとなった。
1月31日-2月1日に開催されたFOMCでは、FRBは金融政策の過度な引き締めよりも不十分となるリスクに重きを置いていることが浮き彫りとなった。
金融市場は、約3年にわたって混乱が続いており、投資家は2023年にはボラティリティの低下を見込んでいるかも知れないが、その可能性は高くないと考えられる。
コロナ禍からの経済回復を経て、足元の債券利回りは2002年以来となる高水準で推移している。今後しばらくの間は現在の水準で推移すると見られる一方、成長鈍化に伴ってインフレが低下するにつれ、利回りはある程度低下する可能性が高い。
2022年は株式市場にとって厳しい1年となり、世界の主要株価指数は年初来安値またはそれに近い水準で年を終えた。不確実性と高いボラティリティが、年を通じて市場を覆った。
世界的なインフレが減速し始めている兆候が明らかに見て取れるが、先進国中央銀行はインフレ率の高止まりがもたらす経済的ダメージを考慮して金融引き締め路線を維持する可能性が高い。
グローバル経済の前提としては、緩やかな景気後退がメインシナリオ。日銀は、緩和策の持続可能性を高めるとの文脈で、イールドカーブコントロール政策を解除する可能性が高いだろう。