- ECBは上下対称性があり中期的に柔軟性を持った2%のインフレ目標を導入
- 市場ではFRBのような「柔軟な平均インフレターゲット」を期待する向きもあったが、PGIMフィクスト・インカムはECBの今回の見直しを過小評価すべきでないと考える
- 最近の経済活動の回復やセンチメントの改善による追い風が相俟って、予想よりも早くインフレ率がECBの目標値に近づく可能性がある
- 持続的なインフレ目標の達成には、新たな枠組みにおける実効性のある政策執行が鍵
- 7月会合でフォワードガイダンスが変更される予定であり、インフレ率の実績と紐づけることで時期尚早な金融引締めが回避される見込み
- 早ければ9月会合で資産購入プログラム(APP)の規模拡大が決定されると予想され、パンデミック緊急購入プログラム終了後も同程度の規模が維持されることで、APP運用の柔軟性が高まる
- 新たな枠組みは、欧州域内の慢性的に弱いインフレに対処する新たなパラダイム
- 政策金利は、当面にわたり現状水準が維持される見通し
- フォワードガイダンスの強化、無期限の量的緩和、条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)が緩和政策を補完
留意事項
本資料に記載の内容は、PGIM フィクスト・インカムが作成した”THE ECB NEEDS TO FOLLOW THE TALK WITH THE WALK”をPGIMジャパン株式会社が要約したものです。PGIMフィクスト・インカムは、米国SEC の登録投資顧問会社であるPGIM インクのパブリック債券運用部門です。
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