- 不確実性が現在の資本市場を席捲している。インフレの急上昇、米連邦準備制度理事会（FRB）による金融引き締め強化、中国における新型コロナ感染拡大を受けたロックダウン、そして東欧での戦争等、数多くのリスク要因がその背景にある。
- このようなかつてない不確実性によって投資家のリスク回避姿勢が強まり、リスク資産が下落した。特にグロース株は、金利の急上昇を受け、投資家が長期的な収益性に対して支払うプレミアムが大幅に縮小したことで、大きな影響を受けている。
- インフレ圧力が制御可能な状態に落ち着き、経済成長と金利見通しに対し一定の市場コンセンサスが醸成されるまでは、不確実性と市場のボラティリティは継続するだろう。
- こうした強い逆風の中、世界的に経済成長の鈍化が鮮明となり、様々な業種で業績見通しの下方修正が続いている。
- 需要動向に構造的な変化が起こりつつある分野で活動する企業は、絶対的にも相対的にも、引き続き高水準の収益成長を遂げることができるだろう。これらの分野には、企業向けソフトウェア、クラウド移行、電気自動車、高級ブランド消費財、そしてヘルスケアセクターにおける複数のサブセクターが含まれる。
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留意事項1
2022年6月15日発行。
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