2022年は株式市場にとって厳しい1年となり、世界の主要株価指数は年初来安値またはそれに近い水準で年を終えた。不確実性と高いボラティリティが、年を通じて市場を覆った。
世界的な景気後退が幅広い業種に波及し、コロナ禍の恩恵を受けた多くの企業が、人員削減等を通じて予想される景気後退に備えた措置を講じた。商品市況は、ウクライナ情勢の影響を残しつつも続落した。中国政府がゼロコロナ政策の緩和に踏み切り、感染者及び入院者の急増や経済的混乱が相次いだ。
10-12月期に発表された経済指標は、好調な雇用、賃金、貯蓄が高水準のインフレ率(PCI)、住宅価格の下落、低所得世帯の消費支出減の影響をほぼ相殺するなど、引き続き強弱入り交じる内容だった。引き続き労働市場が逼迫していることを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締め路線を維持し、年末時点のFF金利の誘導目標は2007年以来となる4.25%~4.50%に達した。また、世界各国でインフレが高進していることから、多くの各国中央銀行もFRB同様に金融引き締めを進めており、これによって2021年末以降大幅に上昇した米ドルは反落した。
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留意事項1
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- 本資料に記載している指数は情報提供のみを目的としています。MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)は浮動株調整後の時価総額加重平均指数で、先進国と新興国における株式市場のパフォーマンスを示すものです。MSCI ACWI を構成するのは先進国24ヶ国、新興国21ヶ国の合わせて45ヶ国の株価指数です。MSCI EM(エマージング・マーケット・インデックス)は、浮動株調整後の時価総額加重平均指数、世界の新興国市場の株式パフォーマンスを示すものです。MSCI EMを構成するのは、新興国26カ国の大型株と中型株です。ベンチマークのネットのリターンは返還請求が可能あるいは不可能な源泉税を差し引いたものです。ここで適用されている源泉税率はコンポジット・リターンの計算に用いられている源泉税率と異なり、コンポジットの税率よりも高い場合があります。スタンダード&プアーズ500®(以下、S&P 500)インデックスは、ニューヨーク証券取引所で取引される主要500銘柄を時価総額加重平均したインデックスです。S&P500®フィナンシャルズ・インデックスはGICS金融セクターに分類される銘柄で構成されています。ラッセル1000®グロース株インデックスは、ラッセル1000インデックスのうち、特にグロース株の特性を備えた銘柄で構成され、ラッセル1000®バリュー株インデックスは、特にバリュー株の特性を備えた銘柄で構成されています。ラッセル1000®インデックスは、米国のラッセル・インベストメンツが公表する、米国の大型株のベンチマークとして利用される指数で、ラッセル3000指数の構成銘柄のうち、時価総額などを基準に上位約1000銘柄で構成されています。
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