OUTLOOK

2026年
不動産市場見通し

Abstract Blue Cube Sphere

2026年のグローバル不動産市場は、国、資本、セクター、投資スタイル、サブマーケットによって投資機会が異なることを引き続き浮き彫りにしており、地域ごとに多様な投資テーマが存在している。


米国

既存賃貸契約の多くは市場賃料を下回る水準にあることに加え、各商業施設の空室率は低く、移転をしたくとも移転先が見つからないテナントが増加している。これにより、オーナーは賃料を引き上げることが可能な状況にある。

商業施設のリターンは、最低だった2021年の-7.51%から上昇し、2026年には7.6%に達すると予測

グラフ:新たな投資家需要:現行賃料と市場賃料の平均差

欧州

投資家センチメントに関する調査に基づくと、特にオフィスと集合住宅を中心に、2026年には全ての不動産セクターで取引量が増加すると予想される。

グラフ:欧州におけるセクター別の不動産取引量(10億ユーロ)

アジア太平洋

アジア太平洋地域のオフィス市場全体では、質の高い物件への需要のシフトを背景に、ビジネス中心地のオフィスの賃料上昇がビジネス中心地以外のオフィスの賃料上昇を継続的に上回っていることが観測されている。

グラフ:質の高い物件への需要のシフト - オフィスの優良物件の賃料上昇率(年率、%)と都市全体の空室率(%)


プライベート不動産デット

米国では、新規ローン組成およびローン満期に占める集合住宅の割合が増加している。これは、集合住宅に対する旺盛な需要、および政府系機関からの長期的な借入を得られるまでの短期的なつなぎ資金が必要であることを浮き彫りにしている。

4.88兆米ドルの米国不動産デット市場のうち、集合住宅は45%の2.2兆米ドルを占めている。

グラフ:資金ギャップを埋める:集合住宅市場におけるファニーメイ、フレディマックの市場シェア (%)