核融合発電は、環境に有害な高レベル放射性廃棄物などを排出しない安全かつ信頼性の高い発電手段になり得るとして、半世紀以上にわたって注目されてきた。さらに、2022年12月に米ローレンス・リバモア国立研究所が、制御環境下における核融合実験において史上初めて「点火(核融合反応を起こすのに投入したエネルギーを上回るエネルギーの生成)」に成功したと発表したことで、核融合発電に対する投資家の関心は以前にも増して高まっている。一方、これによって脱炭素を巡る問題が間もなく解決するとの見方もあり、従来型の再生可能エネルギーが軽視される懸念も生じている。
こうした中、PGIMフィクスト・インカムは、核融合発電には以下のような多くの課題があり、2050年までに温室効果ガス排出量ネットゼロ(以下「ネットゼロ」)を達成するためには、引き続き従来型の再生可能エネルギーが重要な役割を担うと考えている。これらは、ネットゼロへの貢献だけでなく、環境を重視したポートフォリオに引き続きプラスの効果を与えることが期待できると考える。
核融合とは、軽い原子の原子核同士が融合することでより重い原子核に変わる反応のことで、これに伴って非常に大きなエネルギーが発生する。水素同位体などの地球上に広く存在する物質を利用できることに加え、既存の原子力発電が抱えているメルトダウンの危険性、高レベルの放射性廃棄物、希少物質である濃縮ウランの枯渇といった問題に悩まされることがない点で優れている。一方、以下のような課題がある。
留意事項
本資料に記載の内容は、PGIM フィクスト・インカムが作成した”Fusion Ignition and its Impact Implications”をPGIMジャパン株式会社が要約したものです。PGIMフィクスト・インカムは、米国SEC の登録投資顧問会社であるPGIM インクのパブリック債券運用部門です。
本資料は、プロの投資家を対象としたものです。すべての投資にはリスクが伴い、当初元本を上回る損失が生じる可能性があります。
本資料は、当グループの資産運用ビジネスに関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘又は販売を目的としたものではありません。また、本案内に記載された内容等については今後変更されることもあります。
本資料に記載されている市場動向等は現時点での見解であり、事前の通知なしに変更されることがあります。また、その結果の確実性を表明するものではなく、将来の市場環境の変動等を保証するものでもありません。
本資料で言及されている個別銘柄は例示のみを目的とするものであり、特定の個別銘柄への投資を推奨するものではありません。
本資料に記載されている市場関連データ及び情報等は信頼できると判断した各種情報源から入手したものですが、その情報の正確性、確実性について当社が保証するものではありません。過去の運用実績は必ずしも将来の運用成果等を保証するものではありません。
本資料に掲載された各インデックスに関する知的財産権及びその他の一切の権利は、各インデックスの開発、算出、公表を行う各社に帰属します。
本資料は法務、会計、税務上のアドバイスあるいは投資推奨等を行うために作成されたものではありません。
当社による事前承諾なしに、本資料の一部または全部を複製することは堅くお断り致します。
“Prudential”、“PGIM”、それぞれのロゴおよびロック・シンボルは、プルデンシャル・ファイナンシャル・インクおよびその関連会社のサービスマークであり、多数の国・地域で登録されています。PGIMジャパン株式会社は、世界最大級の金融サービス機関プルデンシャル・ファイナンシャルの一員であり、英国プルーデンシャル社とはなんら関係がありません。
PGIMジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第392号
加入協会:一般社団法人日本投資顧問業協会、 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
PGIMJ99448