Podcast

THE OUTTHINKING INVESTOR WITH DALEEP SINGH

ダリープ・シンによる有識者との対談を通じて、大局からの視点をご紹介します。

エピソード5

イランから広がる地政学リスク:揺れる米中関係と世界秩序

2026年5月15日

 

今回は、「経済戦争の時代におけるチョークポイント」がテーマです。制裁、関税、輸出管理——かつて補助的な手段にすぎなかった経済的圧力が、いまや大国間競争の主戦場となっています。海上封鎖に代わって米ドルや半導体、決済ネットワークといった「チョークポイント」が武器化される時代に、世界経済はどのように再編されつつあるのか。米国が築き上げた経済的優位はどこまで持続可能なのか。中国・ロシア・イランをはじめとする各国は、いかにして米国の影響力から逃れる仕組みを構築しようとしているのか。そして、こうした地経学的競争の激化は、投資家・政策立案者・一般市民にとって何を意味するのか。経済外交の過去・現在・未来を、歴史的視座と最前線の政策実務の両面から掘り下げます。

ゲストには、外交問題評議会(CFR)のグリーンバーグ地経学研究センターでシニアフェロー兼ディレクターを務め、コロンビア大学国際公共政策大学院の非常勤教授でもあるエドワード・フィッシュマン氏を迎えます。『Chokepoints: American Power in the Age of Economic Warfare(チョークポイント アメリカが仕掛ける世界経済戦争の内幕)』の著者である同氏と、戦争・制裁・テクノロジー・通貨が交錯する新しい経済戦争の構造を深掘りします。

エピソード4

オールド・ノーマルへの回帰:戦争、AI、経済覇権争いがもたらす衝撃

2026年5月1日

 

戦争、AI、経済的覇権争いが同時に進行する中で、世界経済が直面する「オールド・ノーマルへの回帰とそのリスク」に焦点を当てます。イラン戦争を背景としたエネルギーショック、AI投資の急拡大がもたらす資産効果と雇用への影響、米中対立を軸に再編される通商・産業政策が、マクロ環境をどのように不安定化させているのかを掘り下げます。AIは生産性を高めるのか、それとも雇用と所得に新たな歪みを生むのか。財政赤字の拡大やエネルギー供給ショックの中で、中央銀行はいかに行動すべきなのか。市場・政策・地政学が交錯する中で、いまの「常態」を考察します。

ゲストには、ブッシュ政権下で米国国家経済会議(NEC)の副局長を務め、現在はEvenflow Macroのマネージング・パートナーとして活躍するマーク・サマーリン氏を迎えます。政策当局の内側と市場の双方を知る同氏と、戦争、AI、財政、米中関係が絡み合う時代のマクロ経済の行方を深堀りします。

エピソード3

イランから広がる地政学リスク:揺れる米中関係と世界秩序

2026年4月24日

 

米中関係が直面する「不快な相互依存」という現実を起点に、地政学・安全保障・テクノロジー覇権・資源戦略がどのように連鎖し、世界秩序に波及しているのかを読み解きます。台湾問題を含む米中首脳外交の行方、AI・半導体をめぐる技術競争、レアアースなど重要鉱物の供給リスクに加え、日本を含むインド太平洋地域における米国の抑止力の変化と、その戦略的含意にも焦点を当てます。同盟国と連携して規模と影響力を確保する「アライド・スケール(同盟国全体での規模拡張)」の視点を通じて、世界がいま迎えている転換点を考察します。

ゲストには、第22代米国国務副長官を務め、オバマ政権・バイデン政権下で対アジア戦略を主導してきたカート・キャンベル氏を迎えます。AUKUSやQuadの形成にも深く関与してきた同氏が、政策の現場で得た経験をもとに、米中関係と国際秩序の将来像を語ります。

エピソード2

資本の流れが動かす世界経済:見えない金融インフラの正体

2026年4月17日

 

貿易赤字や経常収支といった表面的な数字の背後で、どのように資本が動き、それが各国の戦略的影響力へと転化しているのか。為替と資本移動の相互作用について、日本経済への示唆、グローバル化は本当に後退しているのか、中国の輸出主導モデルの行方などを通じて、金融の配管と動画中で呼ぶ「見えにくい金融システムの正体」を解き明かします。

ゲストには、米シンクタンク外交問題評議会(CFR)のホイットニー・シェパードソン上級フェローであり、元米通商代表部(USTR)上級顧問のブラッド・セッツァー氏を迎えます。ダリープ・シンとはオバマ政権時代に米財務省で共に政策分析にあたった関係でもあり、その経験をもとに議論を深めます。

エピソード1

変化する世界秩序とリスクの再考:ジェイク・サリバンとの対談

2026年3月25日

ダリープ・シンは今回、バイデン政権時代の同僚で友人でもあるジェイク・サリバン氏をゲストスピーカーに迎え、世界秩序の変化、そしてそれらの市場や投資戦略への影響について対談します。

ジェイク・サリバン氏は現在ハーバード大学ケネディスクールにおいて 、初代キッシンジャー教授職を務めています(Kissinger Professor of the Practice of Statecraft and World Orderを正式名称とし、国際政治や外交について高度な実務経験と知識がある人物が務める研究特別職)。それ以前はバイデン政権において、米国国家安全保障問題担当大統領補佐官でした。