四半期レポート:グローバル債券

グローバル債券2025年10-12月期見通し

2025年10月17日

主要な市場トレンド & 投資テーマ

 

債券にとって戦略的な買い場:2022年の弱気相場により、利回りは過去10年以上見られなかった水準まで上昇しており、特に高利回りのセクターを中心に、債券市場には長期にわたって堅調なリターンを得られる環境がもたらされている。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和再開により、通常では見られない強気相場の勢いはさらに増すだろう。結論として、債券市場は堅調なリターンを得られる水準にあることに加え、深刻な景気下振れリスクが顕在化した場合には、ポートフォリオ内のリスク資産に対する緩衝材としても機能すると考えられる。

個別の債券の強気相場:コロナ禍後の市場は、地政学や貿易摩擦から金融および財政政策に至るまで様々な要因が入り交じり、世界のクレジット市場全体でパフォーマンスに大きなばらつきが生じている。こうしたばらつきは、単に債券や資産を購入するだけでは不十分であることを示しており、適切な年限、セクター、通貨での選別的なポジション構築が重要になる。

雑音に惑わされることなく変化を探り当てる:市場参加者が目まぐるしい報道の中で今後の方向性を模索する中、市場は過剰反応と軌道修正が起こりやすい状況にある。こうした極端な市場変動と市場のファンダメンタルズの変化とを混同してはならない。徹底した調査と信用力の評価を通じて市場の一時的な混乱とファンダメンタル価値の変化とを見分けることで、ファンダメンタルズへの回帰がもたらす投資機会を追求すべきである。

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PGIMJ123462 4908351-20251016