Mid-Year 2026

グローバル市場見通し

 

我々の今後12ヵ月の見通しでは、AI関連投資のサイクル、変化する金利動向、地政学的展開が市場をどのように再構築しているかを考察するとともに、選別性、分散、インカム獲得の機会が最も魅力的となり得る領域に焦点を当てる。資産クラスや地域を横断し、より複雑かつ高利回りの環境を投資家がうまく乗り切るための実践的なテーマを提示する。

何が変わりつつあるのか――そして投資家にとっての意味合い

中東紛争の影響は、ダウンサイドリスクの厚みとして反映されている。一方で、AI投資の拡大、世界的な財政刺激策、ならびに高価格帯消費者の堅調さが、米国における成長加速と目標を上回るインフレ、さらに欧州および中国における中程度で持続的な成長を下支えしている。

 

ポートフォリオ上の考慮点

  • 不動産、コモディティ、インフラなどのリアルアセットは、高止まりするインフレに対する部分的なヘッジを提供するものである
  • 建設的なベースケースと顕著なテールリスクの組み合わせは、幅広い市場ベータに対する慎重姿勢と、相対価値、地域配分、セクター配分、個別銘柄選択といったアルファ機会へのより一層の重視を求めるものである
  • グローバル成長株式は、足元の追い風を享受し得るものである
ユーロ圏の年次インフレ率:エネルギーは変動が非常に大きく、2022年に急騰。食品は比較的安定しており、緩やかに上昇した後に落ち着いている(1997~2026年)。
ユーロ圏の食品およびエネルギーのインフレ率(前年比、%)。出所:PGIM、Macrobond。2026年4月時点。

高止まりかつレンジ内で推移する金利と、タイト化したクレジット・スプレッドの組み合わせは、足元の魅力的なオールイン利回りが長期的に底堅いリターンへとつながり得る環境を示している。クレジット・ファンダメンタルズは依然として堅調であるものの、バリュエーション水準と顕在化しつつあるテールリスクを踏まえれば、個別銘柄選択が何よりも重要である。

 

ポートフォリオ上の考慮点

  • リスク調整の柔軟性を備えたマルチセクター債券エクスポージャー
  • より広範な投資機会と分散効果を狙ったグローバル債券
  • 金融政策とインフレの不透明感を踏まえた短期デュレーションのクレジット
  • アセット・ベースト・ファイナンスやCLOを含む、高格付けの証券化クレジット
米国・欧州の債券利回りは2021年以降急上昇し、米国が一貫して欧州を上回る水準で推移、2025〜2026年にかけて両地域とも落ち着きを見せている。
米国および欧州の総合債券インデックス、最低利回り(YTW、%)。出所:ブルームバーグ。2026年5月時点。

プライベート・クレジットは幅広い分散機会を提供する。ABF(アセット・ベースト・ファイナンス)やインフラは、非事業会社向けクレジットリスクへのアクセスと、カスタマイズ性という特徴を兼ね備える。厳格な引受基準に基づくダイレクト・レンディングは、パブリック・クレジットへのエクスポージャーを補完し得る。不動産は、サイクル初期局面が長期化するなかで、構造的要因と機動的な投資機会に支えられ、分散効果を提供する。

 

ポートフォリオ上の考慮点

  • 厳格な引受基準に基づくダイレクト・レンディング(クレジット・セカンダリーを含む)
  • 柔軟なレラティブ・バリューの枠組みに基づくパブリック/プライベート・クレジット戦略
  • 分散・インフレ耐性、サイクル初期局面という特性を活かしたプライベート不動産およびREIT
年間資金調達額(10億米ドル)は2021〜22年にピークを付けた後減少し、ローンの実効期間は2023年まで上昇した後、2025年にかけてやや低下している。
左:年間資金調達額(10億米ドル)。右:ローンの実効期間(年)。出所:S&Pグローバル、WithIntelligence。2026年4月時点。

AI関連投資の影響は今後も顕在化していく見通しであり、イノベーション、強固な競争優位(モート)、セクターにおけるリーダーシップに支えられた、複数年にわたる投資機会を取り込み得る勝ち組企業を見極めることの重要性が高まっている。

 

ポートフォリオ上の考慮点

  • AIの普及加速を捉えるグローバル・グロース株
  • AIインフラ投資への エクスポージャーを得るためのプライベート不動産
各フェーズにおけるAIアルファの潜在的な源泉:インフラ(GPU、クラウド)、アプリケーション、続いてエッジ(デバイス、ロボティクス)へと、S字カーブに沿って広がる。
出所:ジェニソン。例示目的のみ。

今後10年を支えるもう一つの経済的追い風

見過ごされがちな、世界的な成長の追い風が台頭しつつある――それは、防衛および経済安全保障分野における各国政府による協調的な投資である。これは、足元では資本財・テクノロジー業界の収益を押し上げる一方、先端分野における長期的な投資機会を切り拓く可能性を秘めている。イノベーション分野の資金ギャップを埋める立ち位置にある投資家は、政策に裏打ちされた持続的な需要から恩恵を享受し得る。

今後10年の長期資本市場見通し

我々の長期資本市場見通しは、各種戦略およびマルチアセット・ポートフォリオにおける長期見通しと戦略的アセットアロケーションの指針となることを目指している。

資産クラス別の見通し

株式

 

マルチアセット

 

不動産

 

MID-YEAR 2026

グローバル市場見通し

市場を再構築しつつある力学と、今後12か月にわたって各資産クラスで生じる細やかな投資機会を探る。

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PGIMJ130018 5598553-20260622