不動産インベストメント・リサーチ

APACのデータセンター:投資価値を見極める(日・豪に注目)

機関投資家による投資機会は、市場を選別する段階へと移行

要約

アジア太平洋地域(APAC)のデータセンターは、クラウドの導入、AIの計算処理量の増加、企業のデジタル化、データを国内で保管・管理するニーズの高まりに支えられ、引き続き構造的な成長機会となるだろう。一方で、市場の規模や取引の活発さ、電力の確保しやすさ、規制、事業遂行能力がリスク調整後リターンを左右する度合いが高まっており、投資対象としての選別の難易度が高まっている。

機関投資家にとって、投資機会は、データセンターというセクター全体へ幅広く投資するものから、市場を選別し投資対象を絞り込むものに移行しつつある。その際には、流動性が高く売却しやすい先進国市場と、成長性が高い一方で案件審査上のリスクも抱える新興国市場との間で、バランスを取ることが求められる。その上で、電力が確保されたデータセンターの集積地や、AI向けの高性能サーバーを限られたスペースに多数設置できるよう電力供給と冷却の能力を高めた施設へと、投資先を戦略的に移していく。それによって、長期的なリターンを実現していくことが重要となろう。

新たな時代の
リアルアセット

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